本記事では仮想通貨KuCoin Shares(クーコイン・シェアーズ)についてご紹介します。
KuCoin Shares(クーコイン・シェアーズ)とは香港の新興取引所KuCoinが発行している独自トークンです。通貨単位はKCSが用いられています。
2017年の12月からほぼ1ドルの状態から20ドルまで盛り上がり、話題になりました。
「持っているだけで毎日報酬をもらえる」、「持ってるだけで、割引が効く」という耳障りのいいコインですが、どういったコインなのでしょう。
「ロックアップ」や「バーン」などの解説、特徴や将来性をまとめました。
忙しい人向け!KuCoin Sharesとは?
- KCSは香港の新興取引所KuCoinが発行している独自トークン
- 持っているだけで配当金がもらえ、手数料も安くなる
- システムが強く、今後に期待が持てそう
目次
名称 | KuCoin Shares |
通貨単位 | KCS |
発行日 | 2017年10月42日 |
発行上限枚数 | 180,730,576 |
発行枚数 | 75,730,576 |
海外取引所 | KuCoin |
国内取引所 | ー |
ホワイトペーパー | https://assets.kucoin.com/kucoin_whitepaper_en.pdf |
2018年4月9日現在
KuCoin Sharesは香港の新興取引所KuCoinが発行している独自トークンです。
Kucoinの技術アーキテクチャ構想は2011年から着手され、2013年に誕生しました。
このコインの公開自体は2017年と比較的新しいですが、長い間構想され、あたためられたもののようです。
コイン取引所が発行するコインとしてはBinanceのBNBなどが有名ですが、KCSも似たような特徴をいくつか持っています。
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▼BinanceのBNBとは
KCSの特徴は5つあります!
- 持っていると配当が毎日もらえる
- 取引手数料が安くなる
- KCS保有数がある一定を超えると特典がある
- 基軸通貨として使える
- 分散型取引所(DEX)の手数料として利用される
1. 持っていると配当が毎日もらえる
KCSは持っているだけで、毎日配当がもらえます。
1日あたりの取引手数料の50%がユーザーに配当されます。
割合は、現在流通しているKCS1億枚を分母にした、ユーザーが保有しているKCSと比例します。
実際どのくらいもらえるかを計算してくれるサイトによると
2018/04/23の時点で
20KCS(約1万円分)で0.0138$(150円としましょう)の毎日の配当があります。
1万円分くらい持っておけば、毎日1.5円ほど入ってくる計算となり、365日で547.5円となります。これは年利で考えると、5%となります。
投資の世界では「ゴールデンエイト」と呼ばれるように、8%の年利リターンが出ればプロと言われます。それを考えると悪くない数字です。
2. 取引手数料が安くなる
KCSは、取引手数料が0.1%ともともと安いのです。
しかし取引を行う際に、KuCoinのウォレットにKCSを一定量入れておけば、取引手数料が割引されます。
割引率は、KCSの保有量に応じて最大30%も安くなります。
具体的には1000KCS単位で割引率があがり、最大で手数料は0.07%までに下がります。
3. KCS保有数が一定を超えると特典がある
ホワイトペーパーによると、
KCSの保有があるレベルに達すると、ユーザーは1対1の投資相談、顧客サービスのファストパスなどのような特別なサービスを楽しむことができます。
とあります。
具体例としては
KCS保有者の、上位10位の人には賞金をプレゼントする企画もあるみたいです。
このように、保有に対してのインセンティブがあることは、価格の安定化させ、急なバブルやその崩壊によって、潰れてしまうという不足の事態を防ぐことができそうです。
4. 基軸通貨として使える
香港の取引所の「KuCoin」では、ビットコインやイーサリアムの他に基軸通貨としてKCSが採用されています。
基軸通貨とは、「BTC/KCS」、「ETH/KCS」などのように「KCSを中心として」取引できる通貨のことを言います。
Binanceで使われているBNBのようなイメージです。
仮想通貨にとって、流動性が高いことは買う人にとって安心材料になります。
5. 分散型取引所(DEX)の手数料として利用される
KuCoin(クーコイン)は今後、分散型取引所(DEX)の構築を目指すことを公言しています。
分散型取引所とは、簡単にいえば「非中央集権」的な取引所のことです。
つまり、多くの取引所のように、ある会社が中央集権的に管理していない取引所のことです。
会社が運営をするには、取引情報の管理や、個人情報の管理が必要であり、そこにはどうしても「コインチェック事件」のようなハッキングされて盗まれてしまうリスクが伴います。
そこで、ブロックチェーン技術を用いて、中央集権的でない取引場を実現するのです。
KCSはその際の燃料・起爆剤になるとホワイトペーパーにはあります。
KCSは、その際の手数料になると考えられています。

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/kucoin-shares/#charts
2017年の12月からほぼ1ドルの状態から20ドルまであがったこともあります。
その後はじわりじわりと回復しつつ約5ドルとなっています。
時価総額は346億円となっていて、62位となっています。(2018/04/23)
さて、KCSの将来性はあるのでしょうか。
開発状況
ロードマップ
ロードマップは以下となります。
2017.05 コアチームと初期資金準備、R&Dセンター設立、プロジェクト開始。
2017.08 白書が公開。KCS ICOが開始。暗号化交換プラットフォームが使用。
2017.09 クーコンボーナスが提案され、APIエンドポイントが一般公開。複数の主流暗号化ペアが表示されるように。 (BTC/)
2017.10 グローバルプロモーションが開始。
2017.11 モバイルアプリ(Android、iOS)がリリース。
2017.12 50以上の主流暗号暗号ペアがリスト化され、毎日の交換容量は5,000 + BTCが予想。
2018.06 Cryptocurrencyペアの自己解放機能を利用できるようになる。
2018.12 1000以上の暗号化された通貨がリストされ、毎日の交換量が予想される100,000+ BTC。
2019.06 世界のトップ10の暗号化交換プラットフォームの1つになる。
このロードマップにあるように、
開発者は最終的にKCSを「世界で最もホットな交換プラットフォームのトップ10になる」ことを目標としていると公言しています。
KCS開発チームの強み 〜技術力〜
KCSはどのようにしてトップ10を狙っていくかに関して、ホワイトペーパーにて述べています。
その強みはR&Dチームにあり「世界クラスの安定性とサービス品質を保証すること」、
そして「長期的かつ大規模なオンライン/オフラインのプロモーションをしていく点」にあるとあります。
実際に、根幹システムでは金融業界レベルの技術を採用しているようです。
金融取引では取引や引出しのような機密性の高い操作に導入され、ユーザーに最大限のセキュリティを提供しなければいけません。
またトレーディングシステムではハイパフォーマンスエンジンを使用しており(受注高のピーク値が200万+ /秒、注文処理ピーク値が100万+ /秒)通常の業界標準の数百倍、数千倍となっています。
アリババグループのAnt Financialで金融担当者だった人物をCEOに迎えている点にも、安定した経営の元での今後の発展が期待できます。
将来性
ロックアップとバーン
KCSは市場に出回るKCSが常に一定になるように調整しています。
KuCoin Sharesは発行枚数は2億枚となっていますが、その内の半分の1億枚は創設者と投資家が保有しています。
1億枚を創設者と投資家が持っているなら、トークンが市場にいきなり流れ込むことで価値がいきなり下がる可能性があるかも?と思うかもしれませんが
ロックアップ期間というものが設けられていいて、すぐに手放せない仕組みとなっています。
- 創設者 7000万枚は 4年間のロックアップ期間
- 投資家 3000万枚は 2年間のロックアップ期間
以上が存在するので市場に1億枚がいきなり開放されることはありません。
また、KCSは4半期に1回、「買い戻し」とバーン(Burn)を実施することが決まっています。
バーンとは、トークンの一定数をバーン専用のアドレスに送ることで、二度と利用することができなくすることです。
まさに焼き払うメージですね。
バーンを行うと総発行枚数が減るので、一枚あたりの価値は高まります。
将来的に、市場に出てくるコインが、希薄化させてしまうことへの対処でしょう。
2年間は3000万枚のトークンが市場に流れてこないことを考えると、
最初の2年間はトークン1枚あたりの価値は高まると考えても良さそうです。
▼バーンとは
招待するとボーナスがもらえる
登録招待状リンクとQRコードが、すべてのKucoinユーザーに配布されます。
ユーザーは新規ユーザーを勧誘することでプロモーションボーナスをもらえます。
勧誘したユーザーが勧誘することで、間接的にもボーナスが入るという仕組みです。
(ネスミ講・・・?)
こういった仕掛けがユーザーの拡大に繋がっていくでしょう。
KuCoin SharesはKuCoinの取引所内でのみ購入することが可能です。
日本語対応なので、安心して利用することができます。
登録は、およそ3分で完了できます。
海外の取引所で購入するにしても、まずは国内の取引所でビットコインを購入した後に、送金する必要があるため、国内の取引所の登録は必須です!
まだ、国内取引所の登録が済んでいない方は、以下より簡単に開設が可能です。
「はじめてのビットコイン」では、「GMOコイン」をおすすめしています。
まとめ
本記事をまとめるとこのようになります。
- KCSは香港の新興取引所KuCoinが発行している独自トークン
- 持っているだけで配当金がもらえ、手数料も安くなる
- システムが強く、今後に期待が持てそう
KCSは持っているだけで配当がもらえ、ロックアップが溶けるまでは相対的に価値が上がりやすい。また開発チームも技術に強みもあり、多くの工夫されたプロモーションによってユーザーを惹きつける力もありそうです。
個人的には期待大。
皆さんもぜひ参考にしてKCSをチェックしてみてくださいね。
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