「ビットコインは詐欺」- JPモルガン・ダイモンCEOの発言を考察

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「ビットコインは詐欺」とは、先月9月12日の米銀JPモルガン・チェースのダイモンCEOの発言です。

この発言を受け、ビットコインの価格は一時4%近くも下落し話題となりました。

本記事では、ビットコインは詐欺なのかどうかについて考察してみたいと思います。

JPモルガン ダイモンCEOの発言

ダイモンCEOはニューヨークでの投資家会議で、ビットコインは「良い終わり方はしないだろう」と述べ、バブルがはじけると予言。「これは詐欺」であり、最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップ球根より悪い」と指摘した。

同CEOはその上で、JPモルガンのトレーダーがビットコイン取引を始めたとしたら、「即座に解雇するだろう。理由は2つだ。当行の規則に反する上に愚かであり、いずれも危険なことだ」と語った。

ビットコインは詐欺、取引行えば即刻解雇する~JPモルガンCEO より引用

要約すると、「ビットコインはバブルであり近いうちに必ず弾ける」ということでしょうか。

詐欺という言葉は、主張を強調するために使われたように見えます。

ビットコインはバブルなのか?

では、ビットコインはバブルなのでしょうか?そもそもバブルとはなんでしょうか?wikipediaによるとバブルとは以下のような状態を指します。

バブル経済(バブルけいざい、economic bubble)とは、概ね不動産株式をはじめとした時価資産価格が、投機によって経済成長以上のペースで高騰して実体経済から大幅にかけ離れ、しかしそれ以上は投機によっても支えきれなくなるまでの経済状態を指す。多くの場合は信用膨張を伴っており[1]、投機が停止すると一転して信用収縮に陥る。

バブル経済 より引用

生産や消費とかけ離れた値段が、株や不動産に付くことのようです。

物として見るとバブルかもしれない

ビットコインを物として捉えた場合、利用用途はほとんどありません。ビットコインは現状、投機にばかり使われています。

確かに国際送金などの用途はあるとは思いますが、それだけで現在の価格が維持できるとは到底思えません。

使い道のない物に大概な値段がついていると思うと、バブルと言われても仕方がないのかも知れません。

通貨として見るとそんなにバブルではない

では、ビットコインが通貨であると仮定して考えてみるとどうでしょうか?1万円札はもともとはただの紙切れです。紙切れとしての生産コストは約20円ほど。原価の約500倍ほどの価値がついています。

一方でビットコインの生産にはマイニングと呼ばれる作業が必要であり、大量の電気が必要です。生み出されるビットコインの価値の約8割ほどの電気代が必要です。

通貨として捉えて、生産コストに対する価値を比べると、ビットコインは全くバブルではないと言えます。

これはビットコインが価値の移転方法として既存通貨よりも大分効率の悪い方法であるということに他なりません。ビットコインは”価値を保証する誰か”がいないトラストレスの代償として高い電気代を払っています。

ビットコインは通貨になれるか?

以上のことから、ビットコインがバブルかどうか?あるいは詐欺かどうか?という議論は、ビットコインが通貨として認められるかどうかと無関係ではないように思います。

ビットコインが物であればバブルであってはならないし、通貨であればバブルであっても良い(というかバブルであった方が性能が良い)のです。

JPモルガンのCEOの視点からすれば、ビットコインは通貨でないのに通貨を騙る”詐欺”であり、使い道のない物であり”バブル”である、という気持ちになるのは仕方のないことなのかも知れません。

しかしながら、ビットコインが通貨足りうるかどうかという問いは、今後の技術の発展に掛かっていると思います。ビットコインや仮想通貨の性能を拡張し、通貨として申し分のない性能を出せるようになればいいわけです。それが分かるのはまだ大分先、というか結構いばらの道かも知れません。

興味のある方は、ビットコイン研究所ブログ:アトミック・スワップが拓く4つの未来ライトニングネットワークの衝撃~ビットコインによる本当のマイクロペイメントがもたらすもの、等を読んでみることをお勧めします。

また、現状のビットコインの仕様でも金のような価値保存の手段として妥当かどうかという視点も必要かも知れません。

まとめ

  • ダイモンCEOの主張「ビットコインは通貨を騙る詐欺、実際には物でありバブル」
  • 物のバブルは悪だが、通貨のバブルは正義
  • ビットコインが通貨になれるかどうかは今後の技術開発に掛かってるので現時点ではまだわからん

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