仮想通貨MUFGコインとは?三菱UFJが発行する独自通貨の特徴と将来性

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大手金融機関である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、独自の仮想通貨「MUFGコイン」の発行を計画しています。

このMUFGコイン以外にもみずほ銀行が主体となって発行する「Jコイン」、SBIホールディングスが発行する「Sコイン」といったように、FinTechを掲げる金融機関がそれぞれ独自通貨の発行を計画するようになりました。

では、MUFGコインとはどのような仮想通貨なのでしょうか。

<本記事の要約>

忙しい人向け!MUFJコインとは?

  • MUFGコインとは三菱UFJフィナンシャル・グループが発行する独自の仮想通貨
  • 1MUFGコイン=1円であらゆるお店での決済や個人間での送金が可能となる
  • 実用化に向けて来年10万人規模の実証実験を予定
  • 新型ブロックチェーンを開発した決済インフラの構築

MUFGコインとは?

MUFGコインとは三菱UFJフィナンシャル・グループが発行する独自の仮想通貨です。

このMUFGコインは「1MUFGコイン=1円」のペッグ通貨として発行される予定であり、既に実店舗で買い物をする為の実証実験が同社の社員1,500人によって行われています。

また、今後は実証実験を更に拡大して10万人規模のユーザーに対してアプリを提供し、お店での決済や個人間の送金などを進めて行く方針とされています。

これは仮想通貨・ブロックチェーン技術を活用して銀行の課題となっていた「キャッシュレス化」を具現化する為のプロジェクトであり、MUFGコインは日々の実証実験によって実用化に近づいているのです。

MUFGコインの特徴

MUFGコインの主な特徴は大きく以下です。

  • 1MUFGコイン=1円のペッグ通貨
  • 信頼される決済・データインフラの構築
  • 銀行のコスト削減
  • 分散型ではなく中央集権型の仮想通貨

1MUFGコイン=1円のペッグ通貨

上述した通り、MUFGコインは1MUFGコインあたり1円の価値の裏付けがあるペッグ通貨です。

これによるメリットは相場変動によって価格が不安定にはならない事であり、それによってユーザーは安心して決済に利用する事が出来ます。

しかし変動相場では無いという事は、ユーザーにとってMUFGコインを持つ事のインセンティブ設計や、その利便性を追求していく事が極めて重要となるでしょう。

価格の変動しないデジタルマネーであれば、既にPasmoやSuicaといった電子マネーが存在しており、それらに勝る優位性を持つ事が出来るかがMUFGコインの課題とも言えます。

信頼される決済・データインフラの構築

このMUFGコインは決済や送金の利便性を高める通貨を目指しており、連携アプリを活用する事によって日常の買い物や個人間での割り勘、送金をキャッシュレスで実現します。

そして決済分野のみならず、データを利用した新たなビジネスを展開する方針も示されています。

今後は小数点以下の決済を実現させるマイクロペイメントや融資、そしてサプライチェーンにおける資金管理の効率化など、日常決済の分野を超えてインフラを多角化していく方向性が示されています。

なお、実際に三菱UFJの本部にあるコンビニではMUFGコインの支払いに対応されるレジが設けられており、他にもアマゾンの画像認識技術を使用して、レジを使用せずにMUFGコインで決済が出来るといった「無人店舗の決済システム」も実証実験しています。

銀行のコスト削減

このような決済システムが普及する事によって、三菱UFJにとっても大きなコスト削減に繋がるでしょう。

まず、キャッシュレス化する事でコンビニや支店に存在するATMの台数削減に繋がります。

ATMの維持費用は一台あたり年間数百万円掛かるとされており、全体で年間2兆円ものコストが掛かっているのです。

更に、銀行が抱える大きなデータベースにも莫大な管理コストが掛かりますが、これをブロックチェーンで代替えする事によって、その維持費用を大幅に減らす事が期待出来るのです。

分散型ではなく中央集権型の仮想通貨

さて、このMUFGコインはビットコインのような管理者不在の分散型通貨ではなく、三菱UFJグループが発行して管理するといった「中央集権型」の仮想通貨です。

なので、仮想通貨とは言ってもビットコインのような分散型の通貨とは構想は異なっていると言えます。

そして三菱UFJという信用のもとで決済インフラを構築する事によって、ビットコインなどの分散型ネットワークよりも迅速な決済サービスを提供する事ができ、そこに管理者を置く事で利便性に特化したコインを作る事が出来るのです。

MUFGは共同で新型ブロックチェーン開発へ

三菱UFJグループは、アメリカのクラウドセキュリティ事業を展開するアカマイテクノロジーズと共同で独自の新型ブロックチェーンを開発しており、2019年を目処に迅速なトランザクション処理の実用化を目指します。

この新型のブロックチェーンによって更なる取引の高速化と大容量化を実現する事ができ、決済処理速度が2秒以下で毎秒100万件を超えるトランザクション処理を実現させられるとの事です。

これによって、MUFGの構想していた決済やIoT、サプライチェーンなどを取り囲むインフラが展開でき、更にMUFGコインの活躍分野が更に拡大するでしょう。

MUFGコインはいつ実用化されるのか

MUFGコインはまだまだ実証実験のフェーズであり、実用化は早くても2019年の間ではないかと予想します。

上述の通りMUFGコインは10万人規模の実証実験が来年行われるとの事であり、新型のブロックチェーンの実用化目処も2019年とされています。

また、三菱UFJグループはMUFGコインを発行して取引を行う為の取引所を開設する方針を示しており、それが2018年度中の予定となっています。

よって、実用化に至るにはまだ時間がかかるでしょう。

MUFGコインの将来性

以上のように、MUFGコインは同グループの信用で成り立つ中央集権型の仮想通貨であり、仮想通貨・ブロックチェーンの特徴を抜き取って利便性に特化した通貨であると言えるでしょう。

銀行が展開する仮想通貨として優位に立つ為に必要なものは決済の利便性とスピード性であり、ビットコインのような分散型の通貨と差別化する為にはそのような機能性が欠けてはなりません。

また、この独自通貨MUFGコインはMUFGによる国内のブロックチェーンプロジェクトの一部に過ぎず、今後は更に多分野で応用される「ブロックチェーン2.0」のフェーズへとシフトしていく方針です。

今後MUFGコインがそのエコシステムの中核通貨となって成功を納める可能性は大いにあるのではないでしょうか。

まとめ

  • MUFGコインとは三菱UFJフィナンシャル・グループが発行する独自の仮想通貨
  • 1MUFGコイン=1円であらゆるお店での決済や個人間での送金が可能となる
  • 実用化に向けて来年10万人規模の実証実験を予定
  • 新型ブロックチェーンを開発した決済インフラの構築

以上のような独自の仮想通貨は、各企業で複数に発行される事も予想出来ます。
仮想通貨とは言っても、それらはあくまで法定通貨の価値の裏付けがあるものであり、ユーザーには専ら利便性が求められるでしょう。

そのような中で大手金融機関である三菱UFJグループが独自通貨を発展させる為には「どこでも使える決済機能である事」そして「どこよりもユーザーフレンドリーなアプリケーションである事」の2点なのではないでしょうか。


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