NEMのネームスペースとモザイクとは?仕組みからNano Walletの使い方まで

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前々回「仮想通貨NEMのNano Walletの使い方(アカウント作成、送金編)」、前回「仮想通貨NEMのNano Walletの使い方(ハーベスト編)」に続き仮想通貨NEMの公式ウォレットであるNano Walletの使い方です。

今回は、ネームスペースとモザイク編です。

ネームスペースとモザイクとは?

ネームスペース=インターネットでいうドメイン

仮想通貨のアドレスって長くて人間が覚えたり手で入力したりするのって不可能ですよね。例えば、NEMのアドレスって下記のような形になっています。

NCNJJR4KHP43GMNPJEJS2O3QLTXA2AWLJXVVPBFR

これだと、流石にそのまま人使うのは不可能に近いので、もっと簡単な形にして覚えやすくしようという訳です。

インターネットで、ipをより人間が覚えやすい形にするためにドメインを登録するのに似ていますね。

  • インターネットでは、ipアドレス (例:160.16.136.31) をより覚えやすい形にしたドメイン (例:www.newscrypto.jp) が活用されている
  • NEMでは、NEMアドレス(例:NCNJJR4KHP43GMNPJEJS2O3QLTXA2AWLJXVVPBFR) をより覚えやすい形にしたネームスペース (例:example_namespace) がある

ネームスペースとドメインの比較

インターネットでは、ドメインは”.”で区切られた階層構造で表現されています。

例えば、www.newscrypto.jpでは、 jpがトップレベルドメイン、その下のnewscryptoが第2レベルドメイン、wwwが第3レベルドメインです。ちなみに、各レベルのドメインは最大63文字、ドメイン名全体で最大253文字という制限があります。

同様にNEMのネームスペースでもレベル分けしてネームスペースを登録することができます。ただし、サブレベルネームスペースの数は3つまで、各ネームスペースの文字数は最大63文字という制限があります。ネームスペースの階層数が3つに制限されている・順番等の点が、インターネットドメインとの違いのようです。

取得できるネームスペースには制限がある

下記のようなネームスペースは取得できません。

  • 他人がすでに取得しているネームスペース
  • nem, user, account, org, com, biz, net, edu, mil, gov and info 等の予約語
  • 記号から始まるネームスペース

ネームスペースの登録料金

実はネームスペースはDNSと同様にレンタル料がかかります。トップレベルのネームスペースを取得するために100NEM / 年、サブネームスペースを取得するために10NEM / 年が必要です。

現在のレートだと一年で約2200円と220円くらいですね。結構良いお値段します。

ちなみに、一年間の期限が切れると失効してしまうため、期限の1ヶ月前には更新作業が必要です。

モザイク=独自仮想通貨発行機能

モザイクとは、NEMのブロックチェーン上で独自のトークンを発行する機能のことです。自分専用の仮想通貨を簡単に作ることができる機能だと思ってください。

NEMの場合は、ネームスペースを登録した人しか、モザイクの発行はできないという制約があります。

例えば、下記のようなモザイクの場合、

example_namespace:example_mosaic

example_namespaceさんが作ったexample_mosaicという名前の独自トークンであるという意味です。

コロンの前がネームスペース、コロンの後がモザイク名です。

ちなみに、NEM自体も、nem:xemという形式で表現されており、nemというネームスペースで定義されたxemモザイクという扱いのようですね。

他のトークン発行プラットフォームとの違いは?

NEMと同じように独自のトークンを発行する機能は、ビットコインやモナにもあります。ビットコインであればCounterParty (XCP)、モナコインであればMonaParty (XMP)です。

これらの実装はブロックチェーンを無理やり拡張している側面があり、専用のウォレットからしか利用できない等の制約があります。しかし、NEMの場合はそもそも最初からネームスペースやモザイクの存在を前提としてブロックチェーンが設計されているため、特定のウォレットに依存せずにトークン発行等の機能を利用することができます。

しかしながら、CounterPartyやMonaPartyは、発行したトークンを売買するための分散型取引所(DEX)や、イーサリアムライクなスマートコントラクトを実行するための機能が実装されていたりするのですが、これらの機能はNEMには実装されていません。

今後、これらの機能が実装され使いやすい形で整備されていく可能性もありますが、NEM自体が下記のような思想を持っているため、どこまでリッチな機能が実現されかは未知数です。

NEMの理想は、ある事実を中心に展開されています。その事実とは、「全てのスマートコントラクトはブロックチェーン上に置かれるべきではない」という事実であり、その理由はもう明らかになっています。NEMは、ブロックチェーン技術の優れている点(不変性・不可逆性・分散的・非集中的・高セキュリティ性・安価な台帳ソリューション)を高めることの可能性を信じています。

NEM公式ブログより引用

 モザイクの発行料金は?

モザイクの発行にはネームスペースの取得と同様にお金がかかります。

現在モザイクの発行料金は10 NEM/年です。

Nano Walletでのネームスペースとモザイクの登録方法

以下では具体的にNano Walletを使ったネームスペースとモザイクの登録方法を紹介します。

Nano Walletのアカウントの作成等はすでに済んでいることを前提とします(「仮想通貨NEMのNano Walletの使い方(アカウント作成、送金編)」をご覧ください)。

ネームスペースの登録方法

Nano Walletのサービスタブを開き、ネームスペースを作成を選択。

次に、パスワードと取得したいネームスペース名を記入して送信ボタンを押すだけです。

しばらくしてトランザクションが承認されると、自身のネームスペースを取得することができます。

今後、NEMのアドレスの代わりとして取得したネームスペースを利用することができます。

モザイクの発行方法

同様に、Nano Walletのサービスタグから、モザイク作成を選択します。

次に、以下の画面で必要事項を入力します。

  1. モザイク名
  2. パスワード
  3. 初期供給量
  4. 可分性
  5. 譲渡許可の有無
  6. 供給量変更の有無
  7. 徴収の有無

を記入します。

3. 初期供給量というのは、発行するトークンの初期数量の設定です。

4. 可分性というのは、トークンの小数点の桁数です。可分性0だと整数単位でしかトークンの送受信ができません。可分性が2だと小数点2桁単位でトークンの送受信が可能です。

5. 譲渡許可の有無は、トークンを作成者以外に送受信可能にするかどうかです。

6. 供給量変更の有無は、あとからトークンの数を変更できるかどうかです。

7. 徴収の有無というのはモザイクの送信に伴って発行者が手数料を取得する機能をつけるかどうかです。

徴収という特殊機能

NEMのモザイクの徴収は、他の通貨およびトークン発行プラットフォームには見られない珍しい機能です。

この機能をONにした上で、モザイクトークンを発行し、そのモザイクトークンが広く世間に流通するようになるとまるで税金のように収入を得ることができます。

アプリとトークンをセットにしてローンチし、モザイクの徴収機能でマネタイズするといったモデルが可能になります。

モザイクの送信・利用用途

モザイクの送信

送金方法は以下のようになります。

  1. 宛先とメッセージ(必要ならば)を入力します
  2. モザイクを送信のチェックボックスを入れる
  3. 宛先で送りたいモザイクを選択後、送信する量を記入
  4. パスワードを入力し、送信ボタンを押す

利用用途

・・・と以上に説明したようにNEMのネームスペースとモザイクについて説明して来ましたが、まだほとんど使い道がありません。面白い機能なのでガンガンユースケース出てくるといいですね!

ICO

NEMのモザイクはICOに利用することが可能です。今のところイーサリアム系のトークンに比べて数が少ないですが・・・。国内だと、テックビューロ社が行なっているCOMSAのICOトークンくらいでしょうか。NEMモザイクとしてzaifでの売買も可能です。

投げ銭

ICO以外のNEMモザイクのユースケースは、tipnemというtwitterの連携アプリで配布するくらいのものでしょうか。

tipnemの使い方はこちらで説明されているのでご覧ください。

まとめ

  • ネームスペースはインターネットでいうドメインのようなもの
  • モザイクは独自の仮想通貨発行機能
  • 結構いい機能だけど今のところそんなに使い道がない

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