BitmainがBitcoinネットワークハッシュレートの51%に近づく

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BitmainがBitcoinネットワークのハッシュレートの51%に近づく

中国のマイニング事業会社であるBitMainは、AntPool、BTC.com、ConnectBTCという3つのマイニングプールを正式に所有し、管理しています。

最近のBitcoinブロックデータによると、Bitmainの所有管理しているBitcoinマイニングプールであるBTC.com、AntPoolおよびConnectBTCは、過去1週間のうちに新しいブロックの約25.7%、16.1%および0.2%を採掘しています。

これにより、合計ハッシュレート42%になります。中国のマイニング事業のマイニングプールでは過去最高を記録しました。

なぜこれが重要なのか

キーワード:51%攻撃
https://www.newscrypto.jp/articles/5893

ビットコインをマイニングするときに、コンピュータで計算処理をして、新しいブロックを作成します。

ネットワーク上の各マイナーはブロックを生成するために、その他のマイナーと競争していきます。

競争をして、正しい組み合わせが見つけると、マイニングされたブロックがチェーンに追加されます。

そしてここで問題となるのが、異なるマイナーが同時に異なるブロックを検出した場合です。

ブロックチェーンはこのような複数のチェーンが存在する場合、その次のマイニングノードは最も長い履歴を持つブロックにブロックを追加しようとします。

しかし、これは、あるマイナー(単体でなくとも悪い思想を持って共通の意思を持ったマイナー)がネットワーク上の計算能力の半分以上を制御している場合、チェーン内の古いブロックを選択し、そこからすべてをリマイニングできることを意味します。

この新しいチェーンは元のトランザクションを追い越し、以前のトランザクションはすべて無効になります。

つまり、単一のマイナーがネットワーク上のすべてのハッシュ・パワーの半分を制御する場合、このマイナーはトランザクションを元に戻すことができるため、Bitcoinのコア機能の1つであるネットワークの不変性に対する脅威となるのです。

このように過半数を獲得することで、ネットワークを改ざん(ある意味では)することが出来ることから51%攻撃と呼んでいるのです。

過去には51%を超えたことも

過去には実際にマイニングプールがビットコインネットワークのハッシュレートの51%をこえたこともあります。

2014年7月、マイニングプールであるGHash.ioがハッシュレートの51%を何度か超えるといったことが発生したのです。

これは当時ビットコイン界隈では大きな話題を呼び、Redditでも活発に議論が起こり、ビットコインは終了だとまで、騒がれていました。

その盛り上がりからGHash.ioのハッシュレートは急激に39%まで落ち込むようになったのです。

このようにビットコインネットワークにおいて、非中央集権性は非常に重要なポイントであり、最大の決定権であるブロックの生成を、ある一つの団体のパワーによって左右されてしまうことは由々しき事態なのです。

あくまで決定権は個々のノードにある、、

しかし、これは必ずしもBitMain自体がこれらのマイニングプールに向けられたすべてのハッシュ・パワーを制御することを意味するものではありません。

Bitmainがマイニングプールを所有していても、これらのプールに起因するハッシュ・パワーの大半は個々のハッシャーから来ています。

これらのハッシャーは、いつでも新しいプールに簡単に切り替えることができます。

つまり、あくまで決定権は個々のノードにあるとは言えます。

それでも、BitMainが、ネットワーク上のすべてのハッシュ・パワーの半分以上を直接制御する可能性はあります。(Bitmainにその意志がなくとも)

Bitmainは、どれだけのハッシュ・パワーが本当に制御されているかを明らかにしていないが、中国の主要データ・センターを誇っています。

このセンターはおそらくすでにハッシュレートの大部分を制御するのに十分な大きさと言えます。(たとえBitMainがこのデータセンター内のすべてのマイニングマシンを所有していなくても、BitMainに物理的にアクセスし、攻撃を仕掛けるには十分です)。

ということは、Bitmain自体に攻撃の意思がなくとも、Bitmainがハッキングやテロを仕掛けられた場合、世界最大のデジタル通貨ネットワークである、ビットコインネットワークの不変性を崩すことが可能なのです。

このような問題が起こる可能性は十分にありえます。

そのことから、一つの団体がパワーを持ちすぎてしまうことは、多くの危険性をはらんでいるのです。


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