ビットコインのスケーラビリティ問題とは?その意味と解決方法まとめ

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仮想通貨やビットコインを勉強し始めるとよく聞く「スケーラビリティ問題」

これはビットコインの将来性を大きく左右する問題だと言われていますが、

一体どんなものかご存知ですか?

今回はこの「スケーラビリティ問題」について、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます!

ビットコインのスケーラビリティ問題

そもそもビットコインはブロックチェーンという技術を使って取引を可能にしています。

ブロックチェーンがわからない方はこちらの記事で学んでおきましょう!

忙しい方向け!ブロックチェーンとは? ブロックチェーンとは、一言で言えば新しいネットワークシステム ブロックチェーンの特徴は「非中央集権

ビットコインはユーザーの増加に伴いブロックチェーンが長くなるにつれて、容量制限の問題に直面しています。

そもそもブロックチェーンでは、取引記録を一つにまとめてブロックを作り、約10分ごとにブロックチェーンに書き足すという処理を行います。

このブロックのサイズには制限があり、10分ごとに1MB分の取引記録しか書き込めません

このブロックサイズの制限により、平均して1秒あたり7回の取引しか処理できない欠点があります。

これをビットコインのスケーラビリティ問題といいます。

一般にビットコインのメリットとして取引が早いと挙げている方もいらっしゃいますが、取引量が爆発的に増えた現在はその逆なのです。

Visaの決済ネットワークは毎秒2万4千件の取引を処理できることと比較するとその取引の遅さが際立ちます。

つまりスケーラビリティ問題とは・・・

ビットコインにブロックサイズの制限が存在すること
これにより取引量が増えれば取引スピードが遅くなってしまうなどの問題が発生する

このスケーラビリティの対策にはブロックのサイズを大きくする方法(ビッグブロック)と、ブロックに書き込む量を減らす方法(スモールブロック)があります。

ビッグブロック:ビットコインXT

ビットコインの多くの開発者はブロックのサイズを大きくして解決を試みました

ビットコインは自由なオープンソースによる分散型システムであるため、中心的な開発者でさえソフトウェアを一つに決めることができず、2015年にはビッグブロックを目指すビットコインXTというアップデートバージョンと古いバージョンのソフトウェアを用いるものの二つに分かれました。

このようなソフトウェアの互換性のないアップデートによって、ブロックチェーンが分岐することをハードフォークといいます

ハードフォークは、ネットワークの75%以上を占めていなければ受け入れられたことにはならないという仕組みがあります。

実際に2016年1月の投票時にはビットコインXTが約10%ほどしか用いられていなかったため、ビットコインXTは主流とはならずこのハードフォークは自然消滅しました。

ハードフォークとは?

2017年を散々騒がせた仮想通貨の代表であるビットコイン(Bitcoin/BTC)のハードフォーク。そもそもハードフォークとはどのようなものなのか。

スモールブロック:segwit

このブロックサイズをめぐる一連の問題に際して、分離署名というハードフォークとは異なるアップデート方法があります。

これは取引の際のブロックの大きさを大きくするのではなく、一度に取引記録に記録する情報量を少なくするというものです。

より具体的には認証の確認が取れた場合に、取引記録に加えて短いメッセージ(これを分離署名またはSegwitと呼ぶ)を送るという仕組みです。

これにより1ブロック当たり4倍近い取引記録を処理できるようになります

またこのアップデートは古いバージョンとの互換性が完全に失われる訳ではなく、ソフトフォークと呼ばれます。

ソフトフォークとは?

ハードフォークとは? ハードフォークとは何でしょうか?仮想通貨を知らない方でも2017年8月のビットコイン分裂というニュースを聞いた事があるのではないでしょう

折衷案:Segwit2MB、ビットコインキャッシュ

segwitを支持する一派をスモールブロック派(ビットコインコア派)と呼びます。

これに対し、前述したビットコインXTの流れを組むビッグブロック派ビットコイン・アンリミテッド派と呼ばれる派閥として存在しており、依然対立は存在していました。

この対立が収まらなかったために、折衷案である「Segwit2MB」という、分離署名機能を持ち、かつブロックのサイズを大きくする案が生まれ、2017年8月に実行予定でした。

しかし、ここでマイナー最大手である中国のbitmain社が、自社のビットコイン採掘マシンが機能しなくなってしまうこと理由に猛反発し、新たに1つ当たりのブロックが8MBと大きくなっているビットコインキャッシュが生まれました。

これによりスモールブロック派はビットコインに、ビッグブロック派はビットコインキャッシュに別れ、対立は解決したものと思われていました。

ビットコインキャッシュとは?

本記事では仮想通貨ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)についてご紹介します。 ビットコインとの関係や、ビットコインキャッシュが生まれた

その後もsegwit2xによる分裂未遂など

解決したかに見えたスモールブロック派とビッグブロック派の対立ですが、残念ながら完全には解決しておらず、2017年11月に再度segwit2xによる分裂が噂されました。

しかしながら、segwit2xは実装上の問題やマイナーの参加等に多くの問題を抱えており、分裂は実現しませんでした。

スケーラビリティを巡る問題

以上のようにビットコインは多くの分裂事件(未遂も含む)を経験しました。

そして実際に行われたビットコインキャッシュの分裂の際に、ビットコインを保有する人は新しい通貨も手に入れることができ儲かるのではないか?という考えが広まりました。

実は、今も多くのハードフォーク予定がビットコインには存在します。

ビットコインが法定通貨に置き換わり得ると唱える論者の根拠の一つに、発行制限があるため、政府が恣意的な金融政策を行うことを防ぐことができるといった意見もありましたが、このように仮想通貨全般として、ハードフォークにより実質的に貨幣発行量が増えているという性質もあります。

開発者による恣意的な分裂も生じ得るというのは大きな懸念事項ではないでしょうか。

今後も続く分裂騒動、その背景や取引所対応にも注視しましょう。


ビットコイン (bitcoin) 用語解説