仮想通貨Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)とは?特徴と過去チャート、将来性をまとめ

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本記事では仮想通貨zcash(ジーキャッシュ/ZEC)についてご紹介します。

zcashは強い匿名性が特徴の仮想通貨です

ビットコインやイーサリアム等の他の仮想通貨と同様に非集権性オープソースといった特徴はあるのですが、匿名性という点で他の仮想通貨とは異なっています。

匿名性の強い仮想通貨とはどのようなものなのか、zcashの特徴、購入できる取引所、チャート、将来性についてまとめていきます。

<本記事の要約>

忙しい人に向け!zcash(ジーキャッシュ)とは?

  • 匿名性の高い仮想通貨
  • マネーロンダリングなどに悪用される背景がある
  • 技術的に注目されている
  • 将来的には規制の対象となる可能性がある

zcashとは

zcash
通貨名ZEC
総発行枚数3,876,206 ZEC
時価総額¥113,683,564,502 JPY
リリース2016年

(2018年5月現在)

zcashとは前述の通り、匿名性という特徴のある仮想通貨です。

一般的な仮想通貨のブロックチェーンは、取引履歴が全ての人にオープンになっています。

ある人がどんなビットコインアドレスを所有しているのかが分かれば、いつどんな金額を誰に送金したのかがひと目で分かってしまいます。

しかし匿名性の高いzcashはそういった個人情報を匿名にすることができます。

それには画期的な技術が使われている一方、その優れた匿名性には落とし穴もあります。

それは一体どういうことなのでしょうか?

実は匿名性に優れた仮想通貨はzcashだけではありません。

▼匿名性仮想通貨とは?ビットコインとは何が違う?

一般に、ビットコインに対するイメージとしては、匿名性が高く、テロやマネーロンダリングに利用されるという印象があるかも知れません。 しかしながら、実

zcashの特徴

zcashの主な特徴をまとめていきます。

  • 匿名性
  • マネーロンダリングなどに悪用される背景

ひとつずつ見ていきましょう!

匿名性

「匿名性」は非常に定義が難しい概念です。

コンピュータ科学では「偽名性」「非連結性」の二つの性質で定義されます。

▼偽名性とは?

ビットコインでは通貨の送受信に使うアドレスをいくらでも生成することができ、アドレスから個人を特定することが出来ません。このようにアドレスと個人の対応関係を特定出来ない性質を偽名性と言います。

▼非連結性とは?

ビットコインでは特定のアドレスの一連の送受信履歴を把握することが出来ます。偽名性によりアドレスの持ち主はわかりませんが、どのような経済活動を行う個人なのかという情報はブロックチェーン上に公開されており、誰でも調べることが出来ます。

このような、特定のアドレスと取引履歴の関連性を匿名にする性質を非連結性と言います。

実はビットコインの匿名性はこのうち「偽名性」のみであり、これは弱い匿名性です。

zcashは「ゼロ知識証明」という技術を使って「偽名性」だけでなく「非連結性」を達成し、強い匿名性を実現しています。

zcashは誰がどのアドレスを持っているのか、そのアドレスがどのような経済活動をしているのかを数学的に秘匿することができる仮想通貨なのです!

▼ゼロ知識証明とは?

ビットコインではブロックチェーン上に一連の送受信履歴が公開されていることで取引の正しさを検証できます。

ゼロ知識証明は、取引履歴を公開せずともトランザクションの正しさを検証することができる仕組みです。zcashはこの仕組みによりビットコインに欠けていた「非連結性」を実現しています。

Zcashの匿名通貨の魅力は大きく2点考えられます。

1点目は、従来の銀行で使われている水準のプライバシーレベルを実現し公開ブロックチェーンが必然的に持つ匿名性の引き剝がしのリスクを緩和するということ、

2点目は従来の銀行のプライバシー水準を追い越して、参加者を追跡することが誰に取っても技術的に困難な通貨を作ることです。

Zcashは匿名性によってビットコインよりも自由な通貨となる可能性があるのです。

マネーロンダリングなどに悪用される背景

一方で、強すぎる自由さは危険でもあります。これはZcashの将来における問題点でもあります。

この強すぎる匿名性は、マネーロンダリングやそのほか麻薬や人身売買の温床になる可能性があるのです。

匿名性仮想通貨の取り扱いが原因で、コインチェックなどの取引所が金融庁からの許可が下りないとも言われています。

これまで政府はマネーロンダリング対策について苦心してきました。その中でマネーロンダリングを困難なものにしてきたのは、法定通貨の追跡可能性がありました。

匿名性にはいい面もありますが、一方で負の側面もあります。

話題性が強い

JPモルガンはzcashと提携?

アンチビットコインでも有名なJPモルガンCEOジェイミー・ダイモン

以前はビットコインを否定する発言などでビットコイン価格を下げるような事件も起きました。しかし、そんなJPモルガンですが2017年5月22日、ジーキャッシュの開発会社のZECCと技術提携を行ったとの発表がありました。

その発表もありZECの価格は一時高騰しましたが、実はJPモルガンはZcashと提携したのではなく、その技術である「ゼロ知識証明」に対しての提携であり、その点には注意が必要です。

ですのでJPモルガンが提携したので将来も安全だろう、という考えではなく、通貨そのものの価値を見極める必要がありそうです。

エドワード・スノーデン

元NSA、CIA職員で、個人情報の不正利用など国会機密を内部告発をしたことで、2017年映画化もされたエドワード・スノーデン。

そんな彼がzcashの技術についてビットコインに取ってかわる新しい技術だと発言し話題になりました。

zcashにはその秘匿性の技術に対して特に注目が集まっているようです。

zcashの開発状況と将来性

開発状況

2017年12月8日に発表されたロードマップで、2018年のZcashのネットワークのアップグレードが発表されました。

具体的にはsaplingと呼ばれるプロトコルを適用し、トランザクションの生成にかかる時間計算量とメモリ計算量を大幅に効率化します。

これにより、計算リソースに余裕のないモバイル端末でのウォレットのサポートや、イーサリアムやリスクのようなスケーラブルなスマートコントラクトが可能になるかもしれません。

▼saplingとは?

Zcashは上で説明したzerocoinを拡張したものです。Zerocoinの機能に加え、zk-SNARKと呼ばれる暗号テクニックを使っています。これにより、システム全体の効率が上がり、Basecoinなしでネットワーク全体を実行できるようになりました。

今回のsaplingと呼ばれるプロトコルのアップグレードは、zk-SNARKの証明で一番コストのかかる楕円曲線群の多項式の評価を削減するということです。

将来性

zcashには他の通貨にはない匿名性という大きな特徴があります。

これには魅力と問題がそれぞれあるのですが、将来はどのようになるでしょうか?

これはあくまで筆者の意見なのですが、Zcashは近い将来取引が禁止になる可能性は大いにあると考えています。

実際に日本の取引所コインチェックは、NEM流出事件以前には金融庁の仮想通貨交換業の認可が降りませんでしたが、その原因のひとつが匿名性仮想通貨を取り扱っているためと言われています。

それに対して2018年3月、コインチェックは今後匿名性仮想通貨を扱わないという報道も出ました。

コインチェックから公式の言及はありませんが、日本国内での取り扱いは困難になってきています。

参考:https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031601372&g=eco

仮に非人道的に通貨が使われた場合、政府はこれを規制せざるを得ません。

匿名性仮想通貨には将来的に規制される可能性があることもきちんと把握しておきましょう。

zcashを購入できる取引所

Zcashは以下の取引所で購入することができます。

海外の取引所である

などが有名です。

ただし、海外の取引所で購入するにしても、まずは国内の取引所でビットコインを購入した後に、送金する必要があるため、国内の取引所の登録は必須です!

まだ、国内取引所の登録が済んでいない方は、以下より簡単に解説が可能です。

「はじめてのビットコイン」では、「bitbank」をおすすめしています。

ビットバンク公式へ

*bitbankの詳細についてはこの記事をご覧ください。

本記事は仮想通貨取引所である「 」の概要から登録方法・使い方・手数料・評判をまとめていきます。 ビットバンクは他の国内取引所と比べて比較

zcashは取引所で購入するだけでなく、自宅でマイニングも可能です。ぜひ試してみてください!

▼マイニングとは?

マイニング(mining)という言葉を聞いたことがありますか? ここでは、 ①そもそもマイニングってなに? ②マイニングって実

まとめ

zcashを要約するとこのようになります。

  • 匿名性の高い仮想通貨
  • マネーロンダリングなどに悪用される背景がある
  • 技術的に注目されている
  • 将来的には規制の対象となる可能性がある

ビットコインなど他の仮想通貨にはない秘匿性で注目されていますが、特に規制については今後も注意して動向を見守る必要があります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

おまけ 〜匿名性とゼロ知識証明〜

ここまで読んでくださりありがとうございます。

ここからは少し技術的なことについて解説したいと思います。

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偽名性と非連結性

まず偽名性について説明します。ビットコインなど多くの通貨は幾つでも好きなだけアドレスを作ることが可能です。つまり、自分の身元とアドレスが直接的には結びつくことがない、という点でこれらの通貨は偽名性があると言えます。

しかし、ブロックチェーンは公開されており、特定のアドレスが関与した取引は誰でも調べられるようになっています。誰もがアドレスから実世界での身元を紐づけられるようなら、過去、現在、未来の取引は全て、当人の身元に結び付けられてしまいます。また多くの場合、オンラインウォレット、取引所、その他さまざまなビジネスと取引する場合、それらを始めるにあたって、実世界の身元情報を求めてくることがほとんどである。つまり、ブロックチェーンが公開されているという点を踏まえると、ブロックチェーンは従来よりもプライバシーの保護は手薄だということができます。

また、サイドチャネルと言われる情報の間接的なリークを利用すれば、直接的な結びつきはなくても、偽名のプロフィールを明らかにすることも可能です。例えば、誰かが偽名による取引のプロフィールを見て、利用者が活動してる時間に着目したとすると、この情報とその他の情報を関連づけることができるかもしれません。

そこで次に非連結性について説明したいと思います。非連結性とは、

①同じ利用者の別のアドレスは紐づけ困難にするべき
②同じ利用者のことなる取引は紐づけ困難にするべき
③支払いの送金者による受領者の紐付けは困難にするべき

という点が必要とされます。ここで注目するのは③です。これをプロトコルレベルで達成するのが次項で説明する「ゼロ知識証明」と言われる技術です。

ゼロ知識証明

ゼロ知識証明とは簡単にいうと「(数学的)命題が真であることを導く他の情報を明らかにせずにその命題を証明できる」ということです。まず簡単な例を紹介します。x-5= 0の問題があるのですが、解答者のAさんはこれを解き、x=5が答えだということを知っています。ゼロ知識証明とは、「答えはx=5です」とAさんがわざわざ言わなくても、Aさんは答えを知っていることをBさんなど他の人が証明できる、というようなもののことを言います。

簡潔のためこの例を出しましたが、厳密に言えばこの例はふさわしくなく、逆に分かりにくかったかもしれないので、次は本当に正しい例を出したいと思います。ハッシュパズルを解くために大変な量の仕事をこなし、そのことを誰かに対して証明したいものとします。これは次の命題を証明したいということです。つまり

私は、H(x || 他の既知の入力) < 〈ターゲット〉となるようなxを知っている。

もちろんxを示せばこのことは証明できるのですが、ゼロ知識証明を使えば、他の人は、その証明を知った後も、xがどのような値なのかについて新たな情報を得ることはが無いようにすることができるのです。そのほかにゼロ知識証明では「私はH(x)が{…}という集合に所属している」という命題も証明できます。

では現実にZcashがどのように生成されているか簡単に紹介します。ここではZcashの前身のZerocoinの鋳造について説明します。Zerocoinの鋳造は三段階で行われます。

①シリアルナンバーSと無作為な秘密値rを生成する。
②シリアルナンバーのコミットメントであるCommit(S,r)を計算する。
③ブロックチェーンにコミットを登録する。これによりZerocoinのBasecoin(価値通貨、ビットコインなどで担保する)は使えなくなる。Sとrは依然として秘密である。

ゼロ知識証明を使えば、ブロックチェーン内のZerocoinコミットメントの1つを開けらることが、実際は開けていないのに証明することができるようになります。このようにZerocoinが価値を持つようになりました。

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