仮想通貨enigma(エニグマ/ENG)とは?シークレットコントラクトの実装へ

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本記事では仮想通貨enigma(エニグマ/ENG)についてご紹介します。

仮想通貨全体で1400ほどの通貨があり玉石混合の状態の中、Enigmaは各界からとても注目されています。

ではEnigmaは何がそれほどすごいのでしょうか?

<本記事の要約>
  • MIT(マサチューセッツ工科大学)発の注目のプロジェクト
  • 秘匿化されたスマートコントラクトである「シークレットコントラクト」を実装できる
  • 分散型のストレージ機能を持つ

Enigmaとは?

名称enigma(エニグマ)
単位ENG
公開日2017年9月
発行上限枚数150,000,000 ENG
発行枚数74,836,171 ENG(2018年3月現在)
アルゴリズム
取り扱い取引所・binance

・bittrex など

Enigmaとは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボにて研究されて新たに創られた暗号技術をベースにしたプロジェクトです。

DIGITAL CURRENCY GROUPなどが出資をしていることから、大きな注目を浴びました。そして、ICOでは4,500万ドル(約48億円)もの資金を調達しています。

ブロックチェーン技術によるデータの分散化高度な機密保持を両立できることが特徴です。現在のスマートコントラクトはデータが改竄出来ないものの、全てのデータを誰もが閲覧することができ、重要度の高いデータを管理することは難しいです。Enigmaは、このスマートコントラクトを暗号化することを目指しています(シークレットコントラクト)。

そうすることでプライバシーの高い情報送信ができる為、重要な契約や投資、資金調達などの場面において活用が期待されています。

その暗号技術というのは簡単に言うと「誰にも元データの中身を知られずに計算処理ができる」というもの。例えで説明すると、AさんはO型で体重が何キロで何歳でガンになったなどという医療データは個人に紐づいているのでこのデータを病院が第三者に渡して計算処理をするといった場合はその個人一人一人にプライバシーの同意を求めなければなりませんし、かつ個人もその第三者を信用する必要があります。

そこでEnigmaの暗号技術を用いると個人のデータを暗号化して誰からも見られることなく計算処理が可能なので個人にとってはプライバシーは完全に保護されますし、第三者は一人一人に同意を求めることなく計算結果のみが手に入ります。

このような暗号技術をもとにデータプラットフォームを展開しようとしているのがプロジェクトとしてのEnigmaです。

現在取引されている仮想通貨ENGはこのEnigmaプロジェクトの手数料(gas)として利用されていきます。

Enigmaの仕組み

まず、Enigmaとはプロジェクト名となります。

ブロックチェーン上(現状はイーサリアム)のオフチェーン2ndレイヤーとして利用されていきます。

そのため、Enigmaは独自ブロックチェーンを持ち合わせていません。

Enigmaで実行された、最終的な値のみをブロックチェーン上(イーサリアム)に記録していきます。

そしてこのEnigmaプロジェクトにもいくつか(現状3つ)のレイヤーが存在します。

(どのスマートコントラクト実装プロジェクトにも言えますが・・)

・Enigmaプロトコル

一番下層のレイヤーがEnigma Protocolと呼ばれています。Enigmaプロトコルでは、スマートコントラクトのコードや実行内容をノードに対しても秘匿し、かつスケーラブルに低い手数料で実行することができる、シークレットコントラクトを実行することを可能にします。

・Based Dapps

中層のレイヤーが、Enigmaのシークレットコントラクトや分散型ストレージを利用したDApps層になります。

現在EnigmaチームはData MarketplaceというBased DAppsも作成しています。

・Dapps

そして一番上のレイヤーがBased Dappsを利用したDappsとなります。

現在EnigmaチームはCatalystと呼ばれるものを作成しています。これは先ほどのData Marketplaceを利用し、取引履歴などをEnigmaのシークレットコントラクトを使いデータ解析し、暗号通貨のトレードなどに役立てようというDAppsです。

Enigma Protocol

分散型ストレージ機能

ブロックチェーンは凡用データベースではありません。そのため、Dappsは全てのデータが分散的に管理されているわけではありません。中央集権的なデータベースにデータを保存している場合が多いです。

Enigmaは分散的にストレージを管理していきます。

このように管理することで、より分散的なDappsを作成することが出来ます。

シークレットコントラクト

このシークレットコントラクトこそが最も大きなEnigmaの特徴であり、革新的な部分です。

このEnigmaプロトコルで動くシークレットコントラクトは、スマートコントラクトを秘匿化し、かつこれまで処理が重くて動かせなかったようなスマートコントラクトも手数料を劇的に抑えて実行できるというものです。

「DISCOVERY」

ロードマップによると、2018年にTEEを使ったシークレットコントラクトのプロジェクト「DISCOVERY」のテストネット・メインネットがローンチされます。

これはスマートコントラクトの演算処理をハードウェア内で行うことで、スマートコントラクトの秘匿化を可能にします。

TEEにはIntelのSGXが利用されることを発表されました。

<Intelと提携を発表!>
エニグマの創業者でCEOのGuy Zyskind氏は6月21日、プライバシー保護のコンピューティング技術の研究開発において、インテルと提携すると公式ブロブで発表した。同取り組みの一環として、インテルのソフトウェア・ガード・エクステンション(SGX)を利用する

このように順調にロードマップを進めていると言えますね。

「VOYAGER」

そしてその次に秘匿分散コンピュテーションである「Voyager」というプロジェクトを2019年にすすめて行くロードマップとなっています。

おそらくこれはハードウェアでスマートコントラクトの秘匿化を目指すのではなく、ソフトウェアでの秘匿化を目指すとされています。

仮想通貨ENG

これら二つ(分散型ストレージ機能・シークレットコントラクト)をENG(Enigmaのネイティブトークン)で利用料金を支払えるというのがEnigma Protocolです。

ちなみに利用料金は以下のように決まるそうです。

(以下はEnigmaのホワイトペーパーから引用してきたものです。)

7.2 コンピュテーションの手数料

ストレージ、データの検索、そして演算などのネットワークにおける全てのリクエストは、EthereumのGasのコンセプトのように固定価格だ。 全ての演算が全てのノードのよっ て実行されるEthereumとは異なり、Enigmaでは、異なるノードが異なるそれぞれの役割の演算を実行し、貢献度の計測結果に基づいて報酬を支払う必要がある。全ての関数は加算と乗算ゲートの回線に分解され、それぞれが一つかそれ以上処理する段階を踏むことは以前述べた。演算に参加しているノードには、演算に何回貢献したか、そして実行した演算(加算、乗算)を加重しても止めた和に基づき支払われる。

プラットフォームがチューリング完全であるため、処理にかかる正確なコストをいつもは事前に求めることはできない。従って、演算が完了する際に各処理にかかったコストが、各ノードが知っている各アカウントの残高から引かれる。アカウントの残高が最小限必要な基準額を超えてない限り、処理は実行されない。

7.3 ストレージの手数料

データストレージの料金は市場原理によって決まり、タイムリミットがある。データをホストするコントラクトは、各アカウントの残高から自動的に継続更新される。もし残高が足りない場合、データへのアクセスが制限され、追加資金が入金されない限り、一定期間内にデータは削除される。

Enigmaプロトコルを利用したBased Dapps

Data Marcketplace

このデータマーケットプレイスは、データのプロバイダーとキュレーターを、データセットに登録したいデータの消費者とマッチングさせるプラットフォームとされています。

マーケットプレイスで入手可能なEnigmaが作ったデータセットは以下のものとされています。

  • トークンの時価総額データ
  • トークンの市場に出回っている量のデータ
  • トークンの取引高データ
  • プロジェクトのGithubアクティビティーのデータ

Enigmaプロトコルを利用したDapps

Catalyst

ICOプロジェクトのEnigmaは調達した資金をもとにCatalystというサービスを開発しています。現在ではベータ版が公開されており、今後いろいろな機能が追加されていって今年中にはサービスとして公開される予定です。

https://enigmampc.github.io/catalyst/

このCatalystはEnigmaのBased DappsであるData Marketplaceを利用して作られています。

で、このCatalystというのは仮想通貨市場の値動きや相関などのデータを多数のコンピュータで分散的に保管・計算処理し、そのデータなどをENGトークンを用いて自由に売買できるようにしたプラットフォームです。

たとえばあなたが仮想通貨市場にてアルトコインの相関を使って売買しようと思ったときには、まずこのプラットフォーム上で過去数年分のアルトコインのデータを購入し、そのデータを複数のコンピュータで計算処理して想定パフォーマンスなどを算定した後にさらにパフォーマンス向上のために新たな条件を加えるなどしてストラテジーを構築できます。

Catalystのプラットフォーム上でそのストラテジーを動かして複数の取引所に売買注文を出すことも可能です。

冒頭でも述べた通りEnigmaでは独自の暗号技術をベースにした開発をしており、Catalystではデータの保管というところを他人への信用を必要なくデータを保管できるというところで活用されています。

Enigmaチームの強み

EnigmaはもともとMIT発のプロジェクトであるのでチームメンバーもほぼMIT出身の人たちで、かつDigital Currency GroupやPantera Capitalなど多数の機関投資家がICO時に参加しており、そこで獲得した信用力と豊富な資金力がとても大きな強みとなっています。

ENGチャート

https://coinmarketcap.com/ja/currencies/enigma-project/ より

ENGトークンはBittrexとBinanceで取引ができます。他にはLiquiやEtherDeltaなどにも上場していますが、BittrexとBinanceで全取引量の99%を占めており、流動性の問題からその2つで取引するのがよいと思われます。

海外の取引所で購入するにしても、まずは国内の取引所でビットコインを購入した後に、送金する必要があるため、国内の取引所の登録は必須です!

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まとめ

スマートコントラクトの秘匿化は今後、Dappsが普及するにあたって、大きな焦点の一つです。イーサリアム独自でも、秘匿化のプロジェクトが回っていますが、Enigmaがこの課題を解決していけるのでしょうか。

改めて、enigma(エニグマ)をまとめると、、

  • MIT(マサチューセッツ工科大学)発の注目のプロジェクト
  • 秘匿化されたスマートコントラクトである「シークレットコントラクト」を実装できる
  • 分散型のストレージ機能を持つ

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