NEM財団とは|コインチェックXEM流出後のNEM財団の活躍

▼おすすめの取引所ランキング

今回は仮想通貨NEMの開発・普及を行うNEM財団についてをご紹介します。

1月26日に国内の大手取引所コインチェックの仮想通貨NEM(XEM)流出事件がニュースとなりました。

被害総額は5億2300万XEM、日本円にして約580億円

この事態の収束のため、起ち上がったのがNEMの開発を支えるNEM財団でした。

「盗難されたXEMを追跡する」

「勝つのはハッカーではない。我々だ。」

XEM流出事件に対しこのような発言をして話題となったNEM財団とは、一体どのような組織なのでしょうか?今回は事件の流れとともにくわしく紹介しようと思います。

簡単なおさらい:NEMとは

NEM(XEM)は2015年3月に誕生した仮想通貨

NEMという名称は「New Economy Movement(新たな経済活動)」というプロジェクトの頭文字をとっており、仮想通貨による平等で分散型の経済圏を作ることを目標としています。

日本国内ではZaif、コインチェック(現在一時停止中)で取り扱いをしています。

特徴としては特に日本国内で支持が厚く、XEM決済可能なお店が広がりを見せています。

NEM財団とはどんな組織か

https://nem.io/about/foundation/

NEM財団は正式名称NEM.io Foundation Ltd(NEM.io財団)

そもそも財団とは…

一定の目的のために提供された財産の集団。また集められた財産を元に運用し、その運用益によって活動している団体のこと。

NEM財団はNEMの普及、教育を促進するために2017年3月に設立された、シンガポールを拠点とした有限責任保証会社です。

NEM財団はなにをしているのか?

NEM財団設立の主な目標は、

「NEMの技術を産業、学術、行政の分野に普及させること」であるとされています。

The main goals of the foundation are to promote the use of the NEM technology to the industries, academia, and governments.

NEM.io Foundation Ltd Gets Going より引用

またNEMのブロックチェーンの開発や管理も行っており、先日のコインチェック事件のような際には不正を監視する役割も担います。

NEM財団のメンバー

NEM財団のメンバーはこちらの11人で構成されています。

Founding Boarding Members(創設メンバー)

Lon Wong  :President(代表)

Jeff McDonald  :Vice President(副代表)

Ronel Li  :Secretary(秘書)

Ken Chan  :Treasurer(会計)

Council Members(評議会員)

Takao Asayama

Clayton M. Bittle

Albert Castellana

Stephen Chia

Niko Maenpaa

Nelson Valero

Kristof Van de Reck

日本人も関わってるってホント?

朝山貴生

国内大手取引所「Zaif」やプライベートブロックチェーン「mijin」、ICOソリューション「COMSA」など日本国内の暗号通貨業界を牽引するテックビューロ株式会社の代表取締役社長朝山貴生氏は2017年6月にNEM財団の評議会員として就任したことを発表しました。

テックビューロの展開する「mijin」はNEMのブロックチェーン技術を活用しています。またICOソリューションの「COMSA」も「mijin」を使用し国内企業へブロックチェーン技術やICO発行を推し進める役割を担っているため、テックビューロはNEMの実用化に大きく貢献していると言えます。

水無凛

正式な財団メンバーではありませんが、Coincheck事件で注目を浴びたのがホワイトハッカーの水無凛氏(通称:みなりん*)です。

水無氏はNEM財団の技術面でボランティアとして活動をしている、自称JK17(女子高生17歳)の天才ホワイトハッカーです。

コインチェック事件での活躍

コインチェック事件ではNEM財団の作成するNEM追跡プログラムの完成までの間、個人で流出したNEMを追跡。その展開が「映画のようだ」と話題になりました。

それにしてもこちらのやり取り、かっこよすぎてしびれます…

XEM流出先へモザイクの配布をし、寝ずに管理するなど事件解決に向けて大いに貢献をしています。これを現在は複数メンバーと監視を続けているようです。

コインチェック事件時のNEM財団

コインチェックのサービス停止が「ハッキングである」と明言

コインチェックが1月26日昼頃からXEMの売買や出入金を停止した頃はまだ一般の人々に詳細が明かされていませんでした。

そんななか一番に「ハッキングである」と明言したのはNEM財団会長Lon Wongのツイートでした。

このツイートは世界中の人々に史上最高額のハッキング事件の発生を知らせることとなりました。

コインチェックがハッキング被害にあったことは非常に残念。我々はあらゆる手を尽くして手助けするつもりだ。

“Inside NEM”

コインチェック事件の翌日、1月27日にはNEM財団の副会長Jeff MacDonald氏が今回の事件についてコメントを発表。

その後はNEMグローバルコミュニケーションディレクターのAlex氏のツイッターアカウント「Inside NEM」からNEMの声明がいくつか発表されました。

26日~27日発表の内容は下記のようなものがありました。

  • 今回の事件の原因はNEMの脆弱性ではないのでハードフォークはしない
  • 盗まれたNEMを追跡するプログラムを24~48時間以内に作成
  • 「この史上最大規模のハッキングは、NEMのプラットフォームとNEMチームの力で解決する。勝つのはハッカーではない。我々だ。

また、Inside NEMのアカウントはNEMチームからこのような日本語のメッセージもツイートし、日本人の心に寄り添いました。このあたたかいツイートは1000以上のRTを獲得しました。

日本の友達。これが起こったのは残念です。 NEMはあなたのサポートに感謝しています。私はあなたの多くから聞いたことがあり、私はすべてのつぶやき、悲しい音符、不安定な声を読んでいます。私たちはあなたを助けるために全力を尽くしています。私たちが試みるように信仰を保つ。

@inside_NEM

現在もInside NEMを中心にコインチェック事件のその後を発信し続けています。

コインチェックはNEM保有者へ自己資産からの補償を発表しましたが、果たしてNEM財団は犯人の追跡に成功し、盗まれたNEMを取り返すことができるのでしょうか。

今後もNEM財団の動きに注目が集まります。

まとめ

今回の事件を通し、情報を発信し続けた「Inside NEM」などのツイッターからホワイトハッカー水無氏まで、NEMに関わる人々の事態収束への速い対応が広く評価されました。

一方で統括者のいない非中央集権的な仕組みを採用する仮想通貨も、結局コントロールせざるをえなくなり、究極的な非中央集権は実現できないのではという声もありました。

あなたはNEM財団を、この事件を、どのようにとらえたでしょうか。

それでも、今回は26万もの人々が被害に遭った史上最悪のハッキング事件となりました。その事件を一刻も早く解決させるために尽力したNEMのサポート体制は素晴らしいものだったと言えるでしょう。

今後もNEM財団に注目が集まります。


アルトコイン コインチェック ネム (NEM) 仮想通貨 用語解説