仮想通貨Tether(テザー/USDT)とは?特徴、テザー疑惑、過去チャートをまとめ

▼おすすめの取引所ランキング

本記事では仮想通貨Tether(テザー/USDT)についてご紹介します。

2018年初頭に「テザー疑惑」で仮想通貨市場を騒がせたテザーですが、基本的な特徴や購入できる取引所、気になるチャートへの影響、テザーによる仮想通貨市場崩壊はあり得るのかなどについて徹底的に解説します。

<本記事の要約>

忙しい人向け!Tetherとは?

  • 仮想通貨と法定通貨の良いところを併せ持つ
  • プルーフ・オブ・リザーブが価値を担保する
  • 中央管理型の仮想通貨
  • 運営元の不透明性が懸念点

Tetherとは?

Tether
通貨名USDT
通貨タイプehtereum – ERC20トークン
発行上限なし
現在供給枚数20億USDT
時価総額2300億円
リリース2014年10月6日
公式サイト https://tether.to/
ホワイトペーパー http://www.the-blockchain.com/docs/Tether%20Whitepaper.pdf
ブロックチェーンURL http://omnichest.info/lookupsp.aspx?sp=31

仮想通貨Tether(テザー/USDT)とは法定通貨である米ドルと連動した価値を持つ仮想通貨です。

他の通貨に価値を連動させている通貨をペグ通貨、価格が安定するように設定されたコインをステーブルコインと言いますがTetherもこれらに分類されます。

Tetherの場合は米ドルと連動していますので1USDT=1USDで取引できるように価格が安定しています。

Tetherはブロックチェーンの利点と機能性を持ちつつ、ペグ通貨としての安定性も兼ね備えているため仮想通貨と法定通貨の良いとこどりをコンセプトとしています。

テザー(Tether)の特徴

テザーの特徴は主に3つあります。

  • プルーフ・オブ・リザーブにより価値の担保
  • 法定通貨と仮想通貨のいいとこ取り
  • 中央管理者がいる&カウンターパーティーリスク

プルーフ・オブ・リザーブにより価値の担保

前述したようにTetherは1USDT=1USDの価値をもっています。

Tetherはがこの価値を担保できるのは、Tetherがプルーフ・オブ・リザーブ(PoR)を採用しているからです。

新規発行されるTetherはプルーフ・オブ・リザーブというシステムによって発行されます。

▼プルーフ・オブ・リザーブとは?

ユーザーはTetherの運営母体であるTether Limitedが保有する銀行口座に法定通貨(USD等)を入金すると、その額に応じたテザーが発行されます。

逆に、ユーザーがTether Limitedの銀行口座から法定通貨を引き出すと、その分のテザーはなくなります。

これがTetherの価値を担保している仕組みです。

このプルーフ・オブ・リザーブによって、発行されたTetherと入金された法定通貨の総額は常に等しくなります

このようにTetherは米ドルによる価値の裏付けを持つ仮想通貨であるため、価格変動が少なく安定します。

法定通貨と仮想通貨のいいとこ取り

Tetherは前述したように、法定通貨の良いところと、仮想通貨の良いところを併せ持つことを目的とした仮想通貨であるといえます。

併せ持つと具体的にはこのようなメリットがあります。

  • 価値保存が可能
  • 仮想通貨ほどのボラティリティ(価格変動)がないため送金や決済に使いやすい
  • 法定通貨の送金・取引より手数料が安い

仮想通貨の実用化が進まない理由のひとつに、ボラティリティの高さがあります。

仮想通貨の場合、1日で20%以上の価格変動も起こり得るため、決済時と着金時で価格が大きく変動してしまうなどのリスクを考慮すると実用化には不向きでした。

例えば、給与が仮想通貨で支払われるとすると…一晩で20%も価値が下がってしまうリスクを考えると仮想通貨での支払いを望む人はいません。

その点Tetherは価格が安定しているためそのようなリスクは低く、送金に関しても法定通貨より速く、低コストで行うことができます。

中央管理者がいる&カウンターパーティーリスク

法定通貨・仮想通貨のいいとこ取りをしているTetherですが、Tetherには中央管理者が存在します。

この点においては発行元の存在する法定通貨と同様の特徴と言えるでしょう。

その管理元はTetherの運営団体であるTether Limitedで、担保となっている法定通貨の管理、及びTetherの新規発行はTether Limitedが独占的に行っています。

しかしそれには言い換えるとカウンターパーティーリスクがあると言えます。

カウンターパーティーリスクとは、このようなリスクを指します

  • 中央管理者であるTether Limitedが破綻
  • 中央管理者が不正を行う
  • 法定通貨を預けている銀行が破綻
  • ハッキングされる

この点においては一般的な仮想通貨にある中央管理者に頼らない非中央集権の思想とは異なるものです。

▼仮想通貨にもいろんな種類がある!仮想通貨の種類とは?

現在仮想通貨は2000種以上存在しています。 ですが、それぞれの仮想通貨がどのような特徴を持っているか、皆さんはご存知でしょうか? 仮想通貨にはそれ

Tether疑惑

2017年から2018年にかけてTetherの運営団体であるTether Limitedの不祥事と疑惑が大きく取り上げられました。

Tether Limitedの動向は以下のようになります。

2017年4月台湾の銀行との関係解消
同月テザーの発行量が急増する
9月第三者による監査が行われず、代わりに社内文書が公開される
11月ハッカーによって30億円以上のテザーが盗まれる
2018年1月9月から1月までの5か月間でテザーの発行量が10倍に増える
同月監査法人との関係解消
現在匿名レポートが発表され、価格操作の疑い

これらの状況から、二つの疑惑が上がっています。

1) 準備金は本当にあるのか

Tether Limitedが管理する口座には、発行されているテザーと同額の法定通貨が準備金として保管されていることになっています。

しかし、これを裏付ける証拠は現在ではありません

その上、2017年4月には取引関係にあった台湾の銀行との関係解消、2018年1月には監査法人との関係を取り消し、これはさらなる疑問視へと繋がっています。

2) 価格操作をしているのではないか

Tether Limitedが新規Tetherを発行した2時間以内に、ビットコインの価格上昇の48%が起こっているという分析レポートが公開され、話題になりました。

また、Tether Limitedと提携しているBitfinexのウォレットに着金した2時間後にビットコインの価格上昇が起こっていることから、Tether LimitedとBitfinexの癒着があるのではないかと疑いの目が向けられています。

Tetherによる仮想通貨市場の崩壊はありえるのか

ではTetherとビットコインの価格とはなんらかの相関関係があるのでしょうか。

もしこれが本当であれば仮想通貨市場は信用を失い、崩壊してしまう可能性もあります。

しかし、University of Groningenに在籍するデータサイエンティストのOleksandr Ivanov氏は「いかなる場合でも、その相関性はゼロに近いだろう」と主張しています。

Study Finds Little Correlation Between Tether Printing and Bitcoin’s Price

February 5,2018    参考記事はこちら

2018年1月にTether疑惑は大きくなりましたが2018年5月現在も疑惑に関しては真相が明らかとなっていません。またTetherに対する準備金の証明も明かしていません。

市場崩壊は起こっていないものの、Tether運営の不透明さにクローズアップすると、仮想通貨の本来の役割である非中央集権で透明性のある分散管理の通貨は実現されていないと感じます。

Tetherの過去チャート推移

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/tether/

過去のチャートからも分かるように、Tetherはほとんど価格変動が起きていません。

これは先ほどいったように、Tetherが法定通貨に裏付けされた仮想通貨であるためです。

1USDT=1USDとなるよう設定されております。しかしTether社に関わる重大なニュースが流れた際や、仮想通貨市場全体に関わるニュースが流れた際は価格変動が少し起きました。

Tetherの買える取引所

国内の取引所では、購入可能な取引所は存在しません。

そのため海外の取引所で購入する必要があります。

Tetherを取り扱っている主な取引所はこちらです。

海外の取引所で購入するにしても、まずは国内の取引所でビットコインを購入した後に、送金する必要があるため、国内の取引所の登録は必須です!

まだ、国内取引所の登録が済んでいない方は、以下より簡単に開設が可能です。

「はじめてのビットコイン」では、「GMOコイン」をおすすめしています。

GMOコイン公式へ

まとめ

Tetherを要約するとこのようになります。

  • 仮想通貨と法定通貨の良いところを併せ持つ
  • プルーフ・オブ・リザーブが価値を担保する
  • 中央管理型の仮想通貨
  • 運営元の不透明性が懸念点

Tetherは仮想通貨の実用化に適したコインですが、運営の不透明さが懸念されます。

しかし仮想通貨が実際の送金などのシーンで使われる際には、こうしたステーブルコインが必要とされます。

ステーブルコインの代表格であるTetherには疑惑も含め、今後も注目が必要です。

▼その他のステーブルコインを確認

仮想通貨Dai(米ドルに連動、他の仮想通貨が担保)

この記事では仮想通貨DAI(ダイ)の特徴や、仕組み、過去のチャート・将来性を徹底的に解説します。 DAIは、他の仮想通貨の価格の不安定さを解消した

仮想通貨ペトロ(ベネズエラの石油資産が担保)

ベネズエラ政府が独自の仮想通貨「Petro」(ペトロ)を発行すると発表しました。 国家が独自の仮想通貨を発行するのは世界初の試みです! 本記事では、

アルトコイン コイン一覧 仮想通貨