分散型取引所(DEX)とは?その安全性やおすすめ取引所を解説

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今回は、現在注目を集めている分散型取引所(DEX)についてご紹介します。

コインチェック事件にあったように、中央集権型の取引所はハッキングリスクが高いのはご存知ですか?

分散型取引所とは何なのか?

中央集権型取引所と違いどんなメリットがあるのか?

今回はそんな疑問を解決していきます。

中央集権型取引所とは

分散型取引所の理解を深めるためには、中央集権型の取引所と比較するのが分かりやすいです。したがって、まず中央集権型取引所について紹介いたします。

多くの人が仮想通貨の取引に利用している取引所は中央集権型です。国内取引所ではBitflyer(ビットフライヤー)や Zaif(ザイフ)、海外取引所ではBinance(バイナンス)が有名どころです。

中央集権型の大きな特徴は管理主体がいて、ユーザーは秘密鍵の管理をその管理主体に任せるというところです。つまり、取引所の管理システムによって自らが保有する仮想通貨の安全が守られているという仕組みです。

このような中央集権型にはセキュリティ面でのリスクが問題視されています。懸念されるリスクとしては以下のようなことがあります。

【中央集権型のリスク】

・管理主体がハッキングされる

・管理主体の何者かによって仮想通貨が不正に操作される

実際に中央集権型の取引所がハッカーに狙われ、仮想通貨が不正に取引される事件がいくつか起こっています。

その代表的な事例として、2014年2月に起こったマウントゴックス事件(約142億円が流出)や2018年1月に起こったコインチェックのNEM流出事件(約580億円が流出)があります。

▼秘密鍵とは

今回は仮想通貨の取引をしているとよく目にする「秘密鍵」「公開鍵」について解説します。 これを知れば大事な資産の保管方法もわかる! 一緒に学ん

▼コインチェック事件について

2018年1月26日、12時頃に発表されたコインチェックのNEMの入出金停止措置、 最終的に、5億2,300万NEM、日本円にして約580億円近くの盗難事

どちらも中央集権型取引所であり、ユーザーが信頼して取引所に保管していた仮想通貨が盗まれてしまったのです。

なぜ仮想通貨取引所が狙われるかというと、取引所は最もビットコインを保有している場所であるからです。

取引所は預けられたコインを徹底的に管理する責任があり、各取引所がセキュリティに対する努力を強いられています。昼夜問わず365日ユーザーの仮想通貨を見守らなくてはなりません。

取引所もセキュリティーの強化をしていますが、被害は後を立ちません。

セキュリティ対策

安全面の対策としては秘密鍵を自分で管理することが第一です。

その方法として、別途ウォレットを用意したり、分散型取引所を利用したりすることがあげられます。

ウォレットには様々な種類があり、仮想通貨の保有枚数や利用方法によって適切なものを選ぶ必要があります。ウォレットに入れておくだけでは取引はできませんが、保管する金庫としての機能はしっかりしています。また、ある特定の仮想通貨専用ウォレットも存在します。

▼仮想通貨のウォレットについて

ビットコイン取引所では、ビットコインを購入する事ができます。でも、取引所はあくまでトレードのための場なのでビットコインを長期保存したり普段使いするためには向いて

さて、繰り返しますが、中央集権型取引所に仮想通貨を保管することは楽で取引の利便性は高いですがセキュリティ面が弱いです。

そこで利便性に優れハッキングリスクも低い分散型取引所がおすすめです。

分散型取引所(DEX)とは

分散型取引所(DEX)では取引を管理する「運営主体」が存在せず、個人対個人(P2P)で取引が行われます。

DEXにおける資産の管理や取引記録は、全てその分散型取引所の存在するブロックチェーン上において行われるため、誰でもアカウント上の資産や注文履歴、取引記録などを見ることができます。

分散型取引所が提供するのサービスとしては、取引板(売り注文 / 買い注文)を表示したり、取引板を新たに生成できるようなシステムを維持することだけです。

DEXのメリット

①セキュリティが強い

中央集権型では秘密鍵を管理主体がもっていますが、分散型では各個人が秘密鍵を自分で管理する必要があります。保有する仮想通貨の秘密鍵を自分の管理下に置くことができるため、保管や取引においてハッキングされる恐れはほとんどないのです。

②基本的な手数料が安い

中央集権型では取引所をハッカーから守るために人財やプログラムのコストがかかるかわりに、ユーザーから手数料を取って採算を合わせています。それに対して、DEXでは、管理主体がいないので、セキュリティに関するコストを削減することができるのです。

③本人確認が不要

中央集権型のように管理主体が存在しないので、本人確認をする必要がありません。そのため、個人情報の流出を心配する必要はありませんし、スピーディに口座を開設することができます。

DEXのデメリット

①まだ流動性が低い

分散型取引所は技術的に新しい取引所であるため、その認知度は低くユーザー数もまだ少ないす。そのため取引量が少なく流動性も低くなっているため、自分好みの取引板を見つけるのは難しいのが現状です。DEXの有用性がもっと世間に認知されることを願うばかりです。

②DEXならではの手数料が発生

DEXはセキュリティ管理にほとんどお金がかからないためほとんど手数料は取られません。しかし、前述したように、DEXの主なサービスは板を提供することであり、毎回ブロックチェーンに書き込みを要するため、入金や出金の際であったり、取引板から注文を選んで取引する際に、その都度手数料がかかることがあります。

DEXの種類

ではどんな分散型取引所(DEX)があるのでしょうか。

今回は代表的な分散型取引所について、イーサリアム系を代表として様々な種類を紹介していきます。

・イーサリアム系

特徴として、イーサリアムブロックチェーン上のスマートコントラクトを用いてトークン交換が行われているため、以下のDEXを使う場合はMyEtherWalletMETAMASKなどのイーサリアムウォレットを持っておくと良いでしょう。

・Etherdelta(イーサデルタ)

イーサリアムプラットフォームに構築された分散型取引所(DEX)です。イーサリアムブロックチェーンから生成されたERC20も取引可能です。ETH以外のトークン同士でも取引することができます。EtherDeltaで取引を行うにはMetaMaskというイーサリアムウォレットと連携させる必要があります。また、取引やDepositなど何をするにも手数料がかかってしまうことが特徴です。

上場前のICOトークンなどのトレードに利用されている老舗のDEXになります。

Etherdelta公式

・0x(ゼロエックス)

0xはEthereumから生成されたトークンで、P2Pトレードを容易にするオープンソースで開発されているプロジェクトです。また、0xではオフチェーンでトレードされるため、ブロックチェーンの膨張を防ぎます。さらに、「決済API(Application Programming Interface)」の機能を備えているため個別のフロントエンドに依存せず、将来的に大きな流動性の確保が見込めます。

0x自体は、現在開発中で2018Q2にリリース予定です。

0x公式

・KyberNetwork(KNC/カイバーネットワーク)

KyberNetworkはイーサリアムのブロックチェーンを利用した分散型取引所です。EtherDeltaよりも処理速度が速いことが大きな特徴です。また、0xと同じくAPI(Application Programming Interface)機能があり、ICOでイーサリアム(ETH)以外の通貨でも自動で支払いができます。つまり、自分が所有している仮想通貨をICOの支払い時に指定されたコインに換金する手間が省けるということです。

0xとの違いについて述べると、0xはオーダー自体をオフライン(ブロックチェーンではない)で処理した後でスマートコントラクトに書き込むのに対して、KyberNetworkは全てブロックチェーン上で処理することができます。即時取引に関してもKyberNetworkの方が優れているようです。

現在KyberNetworkは、mainnetでテスト稼働中で、MetaMaskをブラウザにインストールすれば簡単に利用可能です。KeyberNetworkは、取引所というよりは販売所に近い形態で一定のレートでトークン同士を交換可能な仕組みとなっています。

KyberNetwork公式

・Bancor(バンコール)

スマートコントラクトを用いてトークン同士の交換を可能にするプロトコルです。取引においてなかなか売買が成立しないという問題を「準備金モデル」を採用することによって解決するDEXになります。

「準備金モデル」

法定通貨において中央銀行が外貨準備高を保有しているように、基軸となる仮想通貨(Bancor ではイーサリアムETH)を準備金として保有し、あなたがトークンを売りたいという欲求に応えます。そうすることで、流動性の低いトークンであっても基軸通貨のETHを通じて、他のトークンに変えることができるので流動性リスク下げることができます。

また、Bancorは「トークンリレー」という仕組みを採用しています。これは、トークン同士を合体させ、流動性や価値を高めることができます。例えば、Bancorには「GNOBNT」というコインがあります。これは「GNO(Gnosis)」というトークンと、「BNT(Bancor)」というトークンを合体させたものです。

Bancor公式

・IDEX

IDEXとは国際ダイヤモンド取引所のことです。アントワープやムンバイなどのダイヤモンド都市で活躍する、プロのダイヤモンドトレーダー向けのオンライン取引プラットフォームです。IDEXはイーサリアムベースの分散型取引所の1つで、ERC20トークンを取り扱っています。使いやすさの評判が高いです。EtherDeltaと異なる点は、米ドル価値に基づいた仮想通貨の取引が可能であることです。

IDEX公式

・その他

Counterparty(XCP) DEX

pepecashなどカウンターパーティを使って生み出したトークンをXCPで取引できます。CounterWalletやindie Squere Wallet、BoOなどをスマホでダウンロードしてDEXを利用できます。取引所としての利便性が高く、様々な人から人気を集めています。

Counterparty(XCP)DEX 公式

Openledger(オープンレジャー) DEX

BTS(BitShares)プラットフォームを採用している取引所で、BTSブロックチェーン上の通貨を取引することができます。円の為替値動きに対応したBitJPYや、BTCのレートに対応したOpenBTCといったSmartcoinも取引することができる有名なDEXです。

Openledger 公式

・CryptoBridge(クリプトブリッジ) DEX

CryptoBridgeは、日本で人気のあるMONAコインやBitZenyなどを取り扱っている人気の取引所になります。bitshares由来のDEXは流動性もある程度ありユーザビリティに優れています。

日本人の方で利用されている方も多いのではないでしょうか。

CryptoBridge 公式

・Waves Platform DEX

ビットコインや為替などもWAVESで変換して取引することができます。トークンの発行機能やwallet機能に分散型システムを取り入れた利便性の高い取引所です。Wavesのウォレットは仮想通貨同士の取引だけでなく法定通貨との両替もできるようになっています。現在はUSドル、ユーロに対応しています。

Waves Platform 公式

他にもbitsquareやOMNI DEXなどといった分散型取引所があります。

また、DEXにおけるICOも活発で次々と利便性の高いDEXが考案されています。

まとめ

今回は分散型取引所(DEX)について紹介しました。

中央集権型取引所のハッキングリスクを考えると、分散型取引所(DEX)はこれから更に注目を集めると思われます。

特にbitFlyerやBinanceといった中央集権型取引所にコインを置いておくことが不安な方は、是非DEXを利用してみてください!


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