イタリア取引所BitGrailでハッキング被害か NANO(XRB)流出事件を最新情報含めて解説

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先日起きたコインチェックのハッキング事件は日本だけでなく世界で大きく話題となりました。

取引所は膨大な量の仮想通貨を取り扱っていることから、ハッカーとしては格好の的になりうるのです。

そしてコインチェック事件から約2週間後、イタリアの取引所BitGrailにて大規模なNANO(XRB)流出事件が起きました。

今回はこの事件について解説していきたいと思います。

ハッキングによりBitGrailから約220億円相当のNANO流出か?

日本時間2018年2月10日06:30頃、イタリア取引所のBitGrailが約1700万枚のNANO(XRB)が不正取引に流出したことを発表しました。

発表を簡単にまとめると

  1. BitGrailの内部検証チェックから不正取引が行われたことが発見されたこと
  2. 約1700万XRBが流出したこと
  3. この事件に関して既に警察に届け出をだし対応していること
  4. 予防措置としてすべての取引を一時的に中断すること

当時のXRBの価格は約12$であり、被害額は約220億円にのぼり、1700万枚は発行数量の全体の約13%に当たります。

また、日本時間11:00頃NANOを取り扱っている海外大手取引所BinanceのCEOが「NANOのチームと連携をとり、ユーザーを守るために最大限の努力を行っている」とツイートしています。

NANOについて

流出したNANOについて簡単に特徴をさらっておきます。

NANO(XRB)は元々Railblocksというコインでしたが、2018年1月31日にリブランディングを行いNANO(XRB)と改名を行いました。
NANOはビットコインと同じく決済機能をもつ仮想通貨です。
DAGという技術を採用しており、
  • 送金手数料が無料
  • 送金スピードが早い

ことが特徴です。

NANOについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

nano(旧名RaiBlocks)はDAGと呼ばれる技術を使った仮想通貨です。 DAGはブロックチェーンとは異なりマイニングが存在

事件後のNANOのチャート

※画像はCoinMarket Capより引用

価格はリブランディングを行った1/31日以降上昇傾向にありましたが、その後少しづつ下がってきています。
また、この流出事件が起きた2/10にも大きく値段が下がっていることがわかります。

※画像はCoinMarket Capより引用

2/10の朝6:30頃(画像赤枠部分)に大きく値段が下がっていることがわかります。

その後は大きな変動はなく、950円前後で安定しています。

BitGrailとNANO開発チームの対立

BitGrailのCEOであるFrancesco氏は事件当日の朝08:26分に「流出したNANOに関して100%返す方法はない」とツイートをして波紋を呼びました。

流出したNANOに関してFrancesco氏はNANO開発チームに対して損失を補填(この取引自体をなかったことにする)するためにブロックチェーン台帳の修正を求めましたが、NANO開発チームはこれを拒否しています。

NANO開発チームは、この事件に対して、NANOのプロトコル自体に問題はなくBitGrail側のソフトウェア管理に問題があると指摘しました。

その上NANO開発チームは「Francesco氏は、長年BitGrailの経営状態に関して、我々と信頼関係を築けていなかった。彼の個人的な投稿や主張に関しては対応しない。」と主張しています。

この主張に対し、Francesco氏も以下のようなツイートをしています。

要約すると、「NANOチームによって私になされた主張は根拠のないものであり、個人的な会話の公表も警察の捜査を妨げるものであることから、我々はこの権利とユーザーを守るために警察と協力していかなければならない。」というものです。

事件当日に開発者側と取引所側でこのような対立が起きていることから、最優先であるNANOの回収や流出先の特定などに関して協力が行われていないことがわかります。

また、このNANOチームの批判をうけ、この流出はハッキングではなくBitGrailによる横領であるという疑惑も浮上しています。

疑惑を受けたFrancesco氏は利用者からの殺害予行等の脅迫を含めた批判にあっています。

この件に関してBitGrail側は横領の可能性を完全に否定してはいますが、利用者の不満は収まってはいない様子です。

事件の最新情報

2/13日にBitGrailのHPにてこの事件に対する新たな発表が行われました。

簡単にまとめると、

  1. NANOを除いたすべてのコインは安全であること
  2. NANO開発チームに名誉棄損による告訴を行うこと
  3. NANOチームにハードフォークの提案をおこなっているが未だ拒否されていること
  4. 法的、会計上の手続きを終え次第すぐに行える復旧プランを用意していこと

となっています。

取引所ユーザーとしてはNANO以外のコインがすべて安全であったのは安心材料です。

ただ、NANOチームと取引所との確執関係は続いているようで、未だにこの解決の見通しも立っていません。

また、復旧プランを用意しているとは述べてありますが、具体的な施策やいつ頃実施されるのか等も一切発表しておりません。

BitGrail公式ツイッターでも2/14に「この問題の解決のために最大限の努力を行う。」と述べてはいますが、それ以降のツイートは2/19日現在ありません。

BitGrailからの新たな発表を心待ちにするしかないようです。

はじめてのビットコインの意見

今回はBitGrailによるNANO流出事件を解説してきました。

2018年に入ってコインチェック事件も含め大きな取引所ハッキング事件がすでに2件起きています。どちらも被害額は数百億と非常に大きな額です。

冒頭でも述べましたが、仮想通貨取引所は膨大な量の仮想通貨取引を行っているため、ハッカーからの格好の的となります。

2017年のビットコインの冒頭を経て仮想通貨は日本でも大きな話題となりました。実際に2018年に入ってから取引を始めた方も多いと思います。ですが、取引所のウォレットに自分の資産を預けていることは、必ずしも安全でないことがわかったと思います。

仮想通貨取引はあくまでも自己責任です。今回の事件のように預けた資産が返ってこない場合も起こりえます。自分の資産を守るために、資産の分散管理や、ハードウェアウォレット等のセキュリティ面が優れたウォレットを活用することも必要です。

ウォレット等に関して詳しく知りたい方は是非こちらの記事を参考にしてください。

ビットコイン取引所では、ビットコインを購入する事ができます。でも、取引所はあくまでトレードのための場なのでビットコインを長期保存したり普段使いするためには向いて

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