ビットコイン暴落!その原因を解説

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これまでビットコインは、2009年に誕生してから幾度となく暴落を繰り返して来ました。

執筆時点本日(2017年12月22日)にも、200万から163万へ下落しています。

これは、たった24時間にも満たない間に時価総額が8兆円が失われたことを示します。

何故ビットコインの値段はこのように不安定なのでしょうか?

直近の下落の原因は?

ビットコインの送金詰まり

直近の暴落の原因は、ビットコインの送金詰まりにあります。

ビットコインは送金処理を1秒間に平均7件ほどしか処理することが出来ません。

現在、ビットコインの値段と地名度は上昇し、ユーザが増加したことにより、1秒間に7件では到底捌けない量の送金が始まっています。

現在ですと、280,000件もの送金トランザクションが未処理の状態で積まれています。

(参照:https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactions)

1秒間に7件だと10時間以上消化にかかる量です。これによってビットコインは送金が遅い状態になっています。

平均ブロックサイズも上限の1MBギリギリを推移しています。

https://blockchain.info/ja/charts/avg-block-size

送金手数料を多めに設定することで、優先的に送金処理を実行してもらうことは可能なのですが、これだけ詰まると送金手数料も多く払わざるを得ない状態になっているようです・・・。

これは後述するビットコインのスケーラビリティ問題なのですが、近年の知名度の上昇と価格の上昇で本当に無視できない状態になってきていると言えます。

現状のビットコインはもう手数料が高くなりすぎており、普通の人が現物のビットコインを購入して暗号通貨として使うのは難しい状態であると思います。

しかしながら、CBOEやCMEでのビットコインの先物取引の上場などでビットコイン自体の価格はまだ上昇する可能性があります。もしかしたらビットコインは金融商品として成長して、現物のビットコインはあまり使われないと言う未来もあるのかも知れません。

解決策はないのか?

これらの問題を解決する技術として、オフチェーンスケーリングと言う技術があるのですが、

それの導入にはsegwitと呼ばれる技術仕様が広く使われて行く必要があります。

しかしながら現状ではsegwitの導入は、10%程度に留まっており、先が思いやられる状態です。

詳しくは、SegWitの普及が進まない理由と考えられる対策(ビットコインダンジョン)で解説されていますので、興味がある方は参照されるといいです。

代替案としてのビットコインキャッシュ

上記の状態であるため、今後はビットコインキャッシュやその他のアルトコインに実用性の観点から注目が集まる可能性があります。

ビットコインよりもスケーラビリティに優れたコインというのは多く存在するからです。

これまでの暴落の原因は?

それ以外にも、2017年にビットコインは、

  • 5月25日から5月27日にかけて、33万円代から22万円代まで約36%
  • 7月14日から7月17日にかけて、27万円代から21万円代まで約27%
  • 9月12日から9月15日にかけて、47万円代から35万円代まで約26%

と三回大きな暴落を経験しています。

何故このようにビットコインの値動きは不安定で、時に暴落するのでしょうか?

技術的な課題(スケーラビリティ問題)

ビットコインはまだ未成熟な技術です。社会の注目を集め、多くの人に使われる中で問題が見つかることがあります。ビットコインの価格は、そのような問題が現れた際に急落することがあります。

冒頭で述べた5月の暴落は、ビットコインのスケーラビリティ問題が表面化したことが理由の一つでした。ビットコインのシステムが多くの人の利用に耐えうる性能を持っていないということが問題となったのです。

この問題は古くから技術者の間では知られていましたが、ビットコインがマイナーなうちは現実的な問題ではありませんでした。しかし、2017年に入りビットコインをはじめとする仮想通貨の価格と地名度が飛躍的に上昇し、利用者が増えたことにより表面化しました。

その結果、ビットコインの将来に対する悲観的な見方が広まり、36%もの暴落が起こったのです。

現在、ビットコインのスケーラビリティ問題は、segwitという技術仕様の導入によりいくらか緩和されていますが、本質的にはまだ解決されていません。今後も同様の問題が市場に与える影響は大きいでしょう。また、それ以外の課題や欠陥が見つかる可能性もあります。

法律の規制の影響を受ける

ビットコインは、技術面だけでなく法律面でも未成熟な部分が多いです。現状、各国がどのようにビットコインを扱うかはまだしっかり決まっていません。

ビットコインの市場に大きな影響を持つ国において、ビットコインの禁止や規制などが起こるとビットコインの値段は暴落することがあります。

9月の暴落は、中国において仮想通貨が規制され(仮想通貨を利用した資金調達が禁止され)主要な取引所が一挙に閉鎖されたことが引き金でした。中国を中心にビットコインのパニック売りが始まり、日本の取引所でも47 万円代から一時は35万円代まで一挙に値段を下げました。

今後も各国の仮想通貨を巡る法律や規制の状況は変化する可能性があり、その市場に対する影響は計り知れません。

利権が複雑で政治的な事情がある

ここ数年間、ビットコインの値段が上昇したことにより、ビットコインの利害関係者が多く生まれました。ビットコインのマイニング(ビットコインのネットワーク運営者と思っていただいていいです)を行う企業、ビットコインのコア開発者、ビットコインを法定通貨に変換するサービスを提供する取引所、ビットコインを個人が安全に保存するためのソフトウェアやハードウェア(ウォレット)を開発する企業等、この利害関係者は多岐に渡ります。

これらの人々の利害関係はどんどん複雑化してきており、ある種、政治闘争化して来ています。

7月の暴落は、政治闘争の結果、ビットコインが二つに分裂したことが原因でした。ビットコインにsegwitという新機能を追加するかしないかで利害関係者が対立し、segwitを導入したビットコインと導入しないビットコインキャッシュの二つのコインが誕生したのです。

立場によって思い描くビットコインの将来像が異なってしまうことは当然のことであり、何が正しいかを一概に決めつけることはできませんが、今後もこのような対立によりビットコインが分裂することは予測されます。また、その市場への影響も大きいでしょう(事実、10月、11月とまたビットコインは分裂します)。

まとめ

以上のようにビットコインの値段が暴落する理由は大きく

  • 技術的な問題
  • 法律の規制
  • 利権の複雑化

の3つがあります。

今のビットコインの市場はビットコインに対する大きな期待と不安をないまぜにした状態であると言え、暴落はその象徴であるとも思えます。

一方で、特にビットコインや仮想通貨の値動きに関しては、良いものだから・優れているから値段が上がる(あるいは下がる)というような単純なものではなく、多くの要素が複雑に絡み合っています。

ビットコイン自体は大きな可能性を持った技術です。そうしたビットコインの技術を学ぶこと、投資をしてみることはとても楽しいことでもあります。

ビットコインに興味がある・購入してみたいと思われる方も、そのことを理解した上で参入された方が良いと思います。

最初から全力で投資することはお勧めできません。取れる範囲のリスクで投資してみることをお勧めします。

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